戦後の食糧難の頃、乳の出ないお母さん達は牛乳やスキムミルクが高価で今のように簡単に手に入らないため、米のとぎ汁やヤギの乳などを赤子に与えたものだ。また、近所のよくお乳の出る人から“オッパイ”をわけて頂いたりした。裏の農家にもヤギがいた。当時、貴重なタンパク資源であった。幼少の頃、ヤギは白くてあの目で見られると怖かった記憶がある。
先日の法事の席で「ヤギの乳で育った子は、大人になると長い時間黙って新聞を読むのだよね・・・。夫はヤギの乳で育ったから・・・。」と笑いながら妹が言ったのを思い出した。その理由や根拠ははっきりしないが、ヤギがよく紙を食べるからだそうだ。だから、自分の夫が紙(新聞)に親しみ、愛着を覚えるというのである。・・・まるでヤギの子扱い。生みの親より育てのヤギ様・・・。本当にそうなのだろうか?最近は再生紙だから、ヤギが消化不良を訴えるので、紙を与えない様にという事である。紙には色々な有害物質が含まれているからね。
紙を食べるといえば、受験の頃、英単語を暗記できないでいると、他界した父親が学生の頃の話をしてくれた。“単語を暗記するのに忘れないうちに辞書の一部を食べた友達がいた”というのである。「文章は理解して5回読め!」ともよく言われた。自分も試しに単語を暗記してからそのページを食べてみたが次の日にはすっかり忘れていた。悠長な受験勉強だった。でもその時は真剣だった。今から考えれば馬鹿だよね。消化不良になりかねない。
そうそう、うちのかみさんもよく新聞を読むのだよね。聞いてみるとやはりヤギのお乳で育ったそうだ。(@_@) ビックリしたよ・・・。
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