夢物語2 - 蒼い凝り人の独り言

夢物語2

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hatusakunohana.JPG  或る日のことだった。いつの間にか実家の茶の間に座っていた、そこには既に死んだはずの父と母がいた。母は黙ってお茶を入れてさしだすと黙って台所に入って行った。いつしか父親に向かって色々文句を言っていた。数分間色々文句を言ったが、父親は黙ってこちらを見ていた。何も言わず表情を変えずに聞いていた。やがて、両親がこの世にいない事を自分の中で自覚し、「お母さん・・・」と呼びかけ台所の方を見ると母の姿は消えて無かった。そして、ふり向くと父の姿も消えていた。と、その瞬間自分の身体がくねくねとうず巻き、座っていた畳の床が抜けて、下に向かって急速に落ちて行った。自分で身体を制御できないほど自由が利かない。このままいけば底に落ち、衝撃で死んでしまうと思った。ドドーンと身体が床にたたきつけられた。大空から落ちてきたような感じがした。身体に衝撃が残ったまま、ベッドの上で弾んだ感触、目が覚めると朝日がまぶしかった。ここは現在住んでいる自分の家である。しばらく天井の電球を見上げながら、夢の一部始終を反芻していた。心の中に、父親に文句を言った自分の愚行に、申し訳ない事を言ったものだとつくづく反省し、父母に感謝した。
 時々、母はよく夢の中に出てくる、夢の中で死んだ事を忘れて色々と話をするが、何時も「あれ、死んだはずなのに ここにいるのお母さん・・・」と語りかけると瞬時に母の姿は消えてしまう。この種類の夢を何度となく見る事がある。お墓参りや、法要はきちんとしているのになぜか不思議になる。きっとあの世に行っても息子が心配なのかもしれない。親に心配をかけない様に人生を生きる事が自分の課題とつくづく思った。しかし、今は家内に心配をかけているのだが(*^_^*)、昨日と今日と夢物語を書いてしまった。

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この記事について

このページは、yoshirouが2010年5月26日 16:53に書いた記事です。

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