七夕

　２２年使った洗濯機がとうとう壊れてしまった。明日には新しい二槽式のタイプが届けられる。今まで大変にお疲れ様。下着や上着の洗濯に毎日ご苦労様であった。２０年以上使うと本当に得をした気持ちになる。物を大切に使う事がモットーの家内には頭が下がるものだ。壊れた洗濯機の周囲をかたづける家内のしぐさに、使い捨ての時代にますます物を大切に使うありがたさを知らされた。洗濯機と別れを愛しんでいる様にも感じられる。
　今日は七夕であるが、空には雲が重く立ちこめ、ゲリラ雷雨の様相を呈している。昨日は各地で大雨による被害が相次いだ。今夜は大気が不安定とのこと。雲上の遥か彼方の天の川では年に一度の七夕様だ。下界の様とは違い優美な愛のロマンスが育まれる事であろう。いや、年に一度しか会えない壮絶な愛のため息がこの天候不順となって現れているのかも知れない。その様子はこの地上からは決して垣間見ることさえできない世界なのだ。

　しかし、この伝説も昔の人々が天の神様から聞いた話なのか、創作のお話なのかは知らないが、いつの間にか「七夕」として我々の生活空間にしっかり根付いている。竹の枝に「天の川」などと短冊に書いてくくりつけたものだ。