庭の桜が開花した。たくさんの希望の蕾をつけて。
この希望の息吹よ!被災地に届いてほしい。
ところで、今も行われている原発の対応には頭が痛い。放射能汚染の測定でIAEAの発表と日本政府の発表とは数値や測定方法に大きな差がある。IAEAは事態の深刻さを発表した。しかし、日本側は国の安全基準に照合して楽観的な論表をしている。地震当初の東京電力、国の原子力安全委員会の言動では、現に最悪の状態なのに少し楽観的な発言で、事実を隠蔽している様な感触を受けた。でなければ遠隔地に飛散したヨウ素131やセシュウムの濃度、海水内の濃度が異常な高値でさらに上昇する事などあり得ない話になってしまう。本来、原子炉内に核分裂でできる物質が原子炉外にあるはずがない。日を追うごとに、濃度がそんなに高いはずがないし、なぜ高濃度なのだろうか?と考えさせられた。
津波で緊急時の発電機が動かなくなり、原子炉に冷却水が循環しなくなり、原子炉内が高温になり水蒸気爆発して原子炉が破壊され放射性元素が原子炉外に湧出したからだと推察する。
諸外国の人達の判断は原発事故に敏感で、当初から駐在する諸外国の人達が早々と自国に引き上げていった。この事は当に原発事故の災害に対処している為であろう。島国の甘い判断が世界にさらなる二次、三次災害の累乗にならない為にも当局者の真実の声とその事に対する災害処理能力の発動が必要だ。ここに至っては、災害に国の安全基準など通用しない一面も十分考えられると思う。自国の基準がすべてでは決してないと思う。
単なる民間会社の責任枠や、日本の国の責任問題をはるかに超えた地震災害による二次災害になってしまった以上、日本の力で無理ならば、早く諸外国の英知に現状を委ねる必要があるようにも思える。事は一刻を争う事態だからだ。地震、津波、そして想定外の原発事故といった事など誰にも想像できなかった事だ。誰の眼にも小さな原子爆弾が投下されたような事態だと映る事に相違あるまい。楽観主義にも程がある。地震、津波により破壊され、瓦礫の飛び散り、しかも放射線濃度の極めて高い発電所で、実態に即して今も現場で処理に奔走している人達は放射能測定器も与えられないで働いている。本当にひどい話である。この尊い人達を見殺しにしないで欲しい。彼らは真の勇者であり、救世主である。あれほど安全性を謳歌してきた原発に意外な落とし穴があったものだ。原発が今日不可欠な時代であればこそ、今回の事態を試練として受け止め、今後事態が改善される事を一国民として切望している
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