いやがる心 - 蒼い凝り人の独り言

いやがる心

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 注文して届いた陶器を壊した、しかも落として壊した。いつも品物を運んでくる業者の講釈が多く聞きたくないと思い。
ほかのお客さんがいたので、別室に通した。
早口の業者が言った。
「お気にいるかどうか見てください・・・。」
「いつも別に気にしていないから大丈夫だよ・・・」
内心、また講釈が始まるとうんざりしていた。
「どれ・・・、きれいに出来ているようだね・・・」
その陶器を渡された瞬間に、手を滑らせてコンクリートの床に落としてしまった。
カチーンと高いトーン、あ、急いで拾い上げてよく見ると陶器にヒビが入り使い物にならない。
「いつも問題にならないのだから、品物を置いて帰ってもらえばよかった」とつぶやいてしまったが、
ヒビがなおる訳がない。あーあ、又、出費がかさんでしまう。
相手の態度に翻弄されてしまい、それを心のどこかで嫌がっていたのだ。慎重さが足りなかった。
傍らで、一部始終を見ていた家内が
「あの業者はひとこと多いし、あなたはいつもつめが甘いのよね・・。」ときつい一言。
やり場のない気持ちになったが、これが自分の性格なのだと気づかされた。
何か目に見えず焦っている自分、師走の焦りが始まっていた。

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このページは、yoshirouが2011年12月18日 08:39に書いた記事です。

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