自分も時々DVDを作ることがあるが・・・不正コピーはしないもんね・・・!
近くにレンタルDVDの店がある。近所の人が言うには、レンタルDVDを借りる人達は、
期間が限定されているため借りてきてすぐにコピーをする事が多いそうである。そして、
時間のある時にじっくり鑑賞するのだという。もちろん不正コピーだ。しかし、自分のみで
当然販売するような悪用はしないと話していた。不正行為だものね・・・。
或る時、その人の知り合いの女性が鬱になったそうである。というのは旦那さんが定年退職して家にいて、
生活のサイクルがすっかり変わってしまったからだ。無口だったサラリーマン時代と違い何かと小言が多く、
細かく気が付きいろいろと注意されたりするからだ。最初のうちは耐えていたがしだいに耐えられなくなり、
毎日が地獄のようだと話していたという。そしていつの間にか鬱になってしまった。その昔は、好きで結婚したのに、
時が経つにつれて我儘な爺婆に代わってしまったのだ。ああ、若いころはあつあつのカップルだったはずなのに・・・。
彼女は会話するのも嫌になり、生きがいをなくして部屋に閉じこもり悶々と生活するようになった。
人とも会おうともせず、表情も次第に暗くなってしまつた。
こもりきりの友達を見るに見かねて、コピーしておいた「韓国ドラマ・冬のソナタ」を貸した。
「これでも見て気分転換したら・・・」
はじめのうちはあまり興味を示さなかったが、次第にドラマにはまり、彼女からドラマ全巻を貸してほしいといわれた。
ドラマを見るにつれて次第に元気になり、すっかり鬱の症状が消えて、元気になったそうだ。
愛のドラマを見て、彼女は女らしさを取り戻したらしい。ドラマを見るにつれ、主人公になりきっていったに違いない。
結婚して何十年が過ぎて、愛の泉は枯渇してカサカサ、
その枯れた泉にきっと誘い水になって再び愛の泉が蘇ったに相違ない。
「不正コピーしたDVDが友を救ったのよ・・・。」しかし、奇妙なことだ。願わくは、
正品のDVDで救ってほしかったと思う。話の一部始終を伺っているうちに、
ほろ苦さがその場に漂っていた。不正コピーが人助けなんて?
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