蜘蛛の糸 - 蒼い凝り人の独り言

蜘蛛の糸

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 戸をあけると、蜘蛛が・・・

ちょっと待った、写真に撮ろう・・・。

よく見ると背中に黄色い縞模様・・・

こんな所に巣を作って、何を捕獲するつもりなのだろう?蛾か、ハエか・・・昆虫か?

 蜘蛛の糸は粘る、これに昆虫がかかり蜘蛛の餌食になる。写真に撮った後、蜘蛛の巣を除去した。蜘蛛はどこかに逃げ去ってしまった。

 月並みだが蜘蛛を見ていたら、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の話を思い出した。生前大泥棒だったかん陀多が唯一蜘蛛を助けた事があつた。極楽の池の周りを散歩していた慈悲深いお釈迦さまが可哀そうに思われ極楽から蜘蛛の糸を垂らす。かん陀多は地獄から抜け出せると思いひたすら登るが途中で疲れて一休み、ふと下を見るとそこには我も我もと地獄の人達が登り始めている。「俺の蜘蛛の糸に登るな・・・」と大声で叫ぶ、自分だけ助かろうとあさましい気持ちになった途端、ぷっつり蜘蛛の糸が切れて再び地獄に落ちてしまうお話。

 一方、映画で有名な「スパイダーマン」はビルからビルへ糸を張りながら、移動し悪党と戦い、愛する彼女を助ける。現代社会の架空のヒーロ―の漫画チックなお話。蜘蛛は昔から意外と話題性を提供する悪魔的な存在だ。

sekitori.JPG  しかし、蜘蛛が何故あのような幾何学的巣を作るのか不思議でならない。本能というか、自然と備わった感性というか、未だに科学では証明できない謎であろうと思う。当たり前に見ている蜘蛛の巣。夏の朝早く、木々の枝や軒下に蜘蛛の巣を見かけたものだ。3メートル位の竹竿の先に直径25センチ位の輪を針金で括りつけ、そこに蜘蛛の巣を絡めてテニスのラケットにガットを張ったような網のようにして木に止まって鳴いているセミを捕ったものだ。今ではそんな光景に出合わなくなった。

 

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長い足
光を見せる
二色の比
わたしこそが
神の芸術

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このページは、yoshirouが2009年11月10日 08:49に書いた記事です。

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