友人の父でわが業界の大先輩が、逝去された。
何時かは来るであろうと、思っていたが、FAX連絡網での知らせが届いた。
100歳の逝去は驚きとともに立派な人生をまっとうした事だと思う。
90歳代にゲートボールをしてピンピンしていたが、数年前より病院に入院していた。
自分が幼少のころに、父の元に尋ねて来た時の事、出されたお茶で口をぶくぶくしながら、何杯となくお代わりしていたのを思い出す。
ニコニコしながら高いトーンで話していた。帰った後、それをまねしてお茶を含みぶくぶくしていたら、母親に「行儀が悪いことはやめなさい」
と忠告を受けたことがある。
「あのおじさんがやっていたよ・・・」
と言ったら、
「人が見ていて気持ちの悪くなるようなことは慎みなさい」
と叱られた。
お茶をぶくぶくするおじさんはやがて「勲五等瑞宝章」を授賞された。いろいろな実績が評価された為と思われる。
これで、明治生まれの知り合いが、すべていなくなってしまった。それもそうだ。
このおじさんは明治43年生れであった。
時の流れは止められない。しかし、おじさんの生き方は後輩たちに受け継がれることだろうと思う。 合掌
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