コーヒーカップの中にゆらゆらと明かりが揺れている。よく見ると明かりが何かを囁いているようだ・・・。
「幼少の頃は大人たちの世界が上に見えただろう。しばらくして君が年をとり、自分より若い人達と自分よりも年老いた人達を見る時期が来たでしょう。やがて、自分の年齢の下に多くの人達の生き様を見るように老いて行く・・・。それが人生の上、中、下なのさ・・・。
或いはね、過去は色々辛い事や楽しいことがあったが、現在はこんな感じになった。だが、未来はよりよい世界が待っているかもと夢を託しながら必死に生きてゆく。色々想いをめぐらして考える事もあるかも知れん。それは、過去、現在、未来だね。
人生を三つの言葉で表現すると面白いものだよね。ほら、青年、壮年、老年とか、誰もが皆体験することだからね、色々な三つの言葉を思い浮かべれば人生さらに楽しいものとなるよ。それはこの世が時間とともに展開する世界だからね・・・。」
コーヒーカップの明かりが揺れて、三拍子の世界を語ってくれた。同時に・・・ほろ苦さが口に広がった。
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